バンガード プロフェッショナルに新たに加わった、数々の受賞歴を誇るトラベルフォトグラファーのLaunrence Norah(ローレンス・ノラ)を紹介。
ローレンスは世界的に人気を博すトラベルブログFinding the UniverseとIndependent Travel Cats,を主宰し、さらにProfessional Travel Bloggers Association代表でもある。
Facebookでは45万人、Instagramでは30万人を超えるフォロワーを有する。
ローレンスは様々な土地を訪れ撮影した作品や、各地での出来事を綴ったブログで人々をインスパイアし続けている。世界中を旅しながら写真を撮り、行く先々でワークショップを開催している。
トラベルフォトグラファーとなりブログを始めたきっかけは?
13才の誕生日に両親からCanon AE-1というフィルムカメラをプレゼントしてもらった時に写真に目覚めたんだ。人生を変える贈り物だった。その頃は幸運にもセーシェル(セーシェル共和国)という場所に暮らしていて、写真を勉強するには最高にフォトジェニックなところだったんだ。
ブログはもっと後、オーストラリアを1年かけて旅した後に始めたんだ。毎日日記をつけていたし、旅の写真をFacebookにアップしていたから、それを全部まとめて1つにしたら効率がいいと思ったから。それでFinding the Universeが生まれたんだよ。
FInding the Universeとそのサイトが目指しているものについて聞かせてくれる?
僕が思うに世界は素晴らしく魅力的なんだ。
そして旅をしている間に、自分たち自身も同じく魅力的なんだって分かり始めた。だから旅は誰にとっても素晴らしい経験になるし、もし旅に出られるラッキーな機会があればぜひそうするべき。
あのサイトでの目的は読者と美しさをシェアすることで、できれば彼らが今いる場所を飛び出して自分自身でその美しさを経験してくれればと思う。
さまざまな出来事や事実を散りばめて、たまにおかしな話もあって、撮影のヒントも織り交ぜる。もしそのどれにも興味が無いとしても、きれいなものを見るだけでも楽しいしね!
Light Moves Creative(ローレンスを含む3人の写真家によるクリエイティブグループ)について聞かせてもらえる??
才能あふれるフォトグラファーの友人、ダニエル・ナハべディアンとダスティン・マンと僕とで思いついたコンセプトなんだ。グループで活動すれば、各個人でいるよりももっと価値を生み出せるって思ったし、僕は写真についてもっともっと学ぶべきことがあるって思ったんだ。
僕らはチームとなることで、多岐にわたるさまざまなスタイルや知識を手にすることができて、ブランド企業にも個人のクライアントにも単独のフォトグラファーとしてよりも、もっと違ったオファーができるようになる。例えばダンはすごくクラシックなスタイルの写真を撮る。僕は画像に加工を加えるのが好きだし、ダスティンは素晴らしくクリエイティブな作品を撮るんだ。
僕らは一緒に世界中でワークショップや、講座、撮影会を開催するし、斬新なヴィジュアルでより目立ちたいというクライアント企業には唯一無二の作品を提案したりもする。同時に各個人それぞれの名前で活動できる自由さもある。このチームは僕達3人はもちろん、一緒に働く誰にとってもメリットのある形なんだ。
どこへでも持っていく機材は?
まず基本は、カメラボディ、今だとCanon 6D、それからレンズを数本。
旅行中に必要な物は全て持ち歩くからできるだけ軽くしたくて、だから普段は広角の17-40mmと、望遠の70-200mmを選ぶ。6DはGPS搭載でどこで撮影した写真かがわかるからすごく便利で気に入ってる。それにWi-Fi接続でスマートフォンから操作できるのもいい。
それ以上の機材だと、僕の作品には三脚は必須だね。(もちろん軽いものが理想!)
今は Alta Pro 254CTにボールヘッドの BBH-200をつけて使ってる。あとはどしゃ降りの雨に備えて、乾燥剤も必ず持っていくし、CPLとNDフィルターも。
撮影においてどんな種類の主題や構成がおもしろく感じる?
作品においてはコンセプトから撮影、現像までどんなプロセスで仕上げているの?
風景が大好きで、世界中に出かけて行って適量の雲に囲まれた光輝く山々を撮影している時が最高に楽しい。都市部の撮影も好きだよ。見慣れた風景を新しく斬新な手法で魅せられないかいろいろチャレンジするのが好きだね。これまでに訪れた各都市で、僕の視点や作品を気に入って、Facebookのカバー写真に使ってくれているブログの読者たちと話したこともあるよ。
スナップ写真は好きだけど、見知らぬ人を撮っていてもあまり居心地が良くないし、友だちといる時にしか撮らないな。
プロセスとしては、カメラを持ってアイデアを求めて目的地をあてもなく歩き回る。何か見つけたらベストな光の時間帯にまた再訪して撮影する。HDR撮影や長時間露光頻繁にするし、現像や加工はかなり広範囲にする。
1つのサイズでは用途に制限があるし、撮影のあとにまとめて見られるからRAWで撮影する方が好きかな。
でも撮影したそれぞれの写真を見れば、使えるものかそうじゃないものかはすぐにわかるよ。
今気に入ってる撮影地は?
シェアしたいような特別な経験はある?
お気に入りを挙げるときはいつも大変なんだ。
その場所を楽しめるよう、誰かと比べてではなく、特別な場所として撮れるユニークなアングル探せるよういつもベストを尽くしてる。
でも写真的な観点から言うと、ニュージーランドは最高の場所。特に風景撮影には。あそこの風景ほんとうにこの世のものとは思えないんだ。
冬が来る直前に旅をした時は、島の南に辿り着く頃には本当に寒くなってた。毎朝キャンプサイトで目覚めると、呼気が凍って壁の内側が結露してるんだ。そんな中で起き上がるのは本当に辛いけど、あの景色はそれ以上の価値があるよ!
海外にいて最高だった、あるいは一番おどろいた食事って?
やっぱりスリランカかな。そこでの食事はどれも最高だったんだけど。
セーシェルで育ったし、カレーは豊富にたくさんあったから、辛い食べ物は好きなんだ。
セーシェルにはローカルの特産品で魚の塩漬けがあったんだよね。
スリランカは主にカレーが主食だから(朝食もランチも、もちろんディナーもカレー!)セーシェル人としては楽しみにしてたんだけど、なんとそこでも魚の塩漬けがあったんだ!ビックリしたよ。
自分の作品から1点選ぶとしたら、今の時点ではどれが一番好き?そしてなぜ?
それはまた難しいね。でもやっぱりニュージーランドでのビーチとレカポ湖で撮影した作品かな。あとは最近超有名スポットではあるけどパリのエッフェル塔のショットをいくつか公開して、その中にも気に入ってるものがあるよ。でも一番は次に撮る一枚だね!
影響を受けたフォトグラファーは?
あるいはインスピレーションの源は?
好きな現像・加工については、トレイ・ラットクリフ(Trey Ratcliff )とケン・カミンスキー(Ken Kaminesky)。最近はポール・ピチュギン(Paul Pichugin)とダニエル・チョン(Daniel Cheong)の作品もすごく気に入ってる。とくにダニエル・チョンはデジタルアートと写真の可能性をどんどん押し広げている。ポールのオーストラリアの夜景写真は一度見てみるべきだよ。
高みを目指すフォトグラファーたちに何かアドバイスは?
常にカメラを持ち歩いて、もっと写真を撮って、RAWでも撮影して、そして自分なりの現像ソフトの使い方を身につけることかな。
ローレンスのブログ: Finding the Universe
所属するクリエイティブチーム: Light Moves Creative
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